bsPPU_donguritoochiba
マクロはミクロの積み重ねである。
これは極めて当たり前のことであるが、その両方を体感するのは難しい。

僕は大学時代、マクロ統計を用いて仮説を立証する研究をしていた。
テーマは地方自治体の財政再建で、自治体毎の債務残高、人口数や財政力指数、工業品出荷額などマクロデータを数多く分析した。
分析を進めれば進めるほど、マクロデータの関連性は分かってくるのだが、その数字を肌感覚で捉えることは難しい。
なぜなら、自分で体験したことがないからだ。
人は自分が体験したものしか認識できない。

なので、当時僕はフィールドワークに出かけた。
実際に自治体の現場を訪れ、職員の方が何を感じているのかヒアリングをした。
区の職員に話を聞くと、現場の人が何を考えているのか。
課題はなんなのか。

フィールドリサーチとしては大した量をこなしたわけではないのだが、顔が見える人のリアルな情報を掴むことで肌感覚を得ることができた。
あの体験を僕は大事にしている。
ミクロを理解することで本当の意味でマクロも理解することができるようになる。

結局、マクロは一人一人のミクロな人間の積み重ねだ。

今に立ち返る。
インターネットを使うと多くの人間に一度にリーチできるが、目の前の人間を愛するようなサービスを創れないと結局は長続きしないのだと思う。
僕は目の前の人を大切にしていきたい。




それでは、Good Luck!