さて、本日のテーマ。



ITと生命、そしてAIへ



僕達はITプロダクトを開発している。

シンプルに言うと、仕様書を設計(アイディアをデザイン)し、コードを書いて、プロダクトを作る。

その結果として、ユーザーがプロダクトを利用することができる。



一方で、生命について考えてみたい。



我々の身体は元々一つの受精卵から発生している。
たった一つの細胞が分裂を繰り返し、人間という一つの個体になる。

これは驚くべきことだ。

一つの細胞があらゆる種類の細胞に変化できる能力を全能性と呼ぶ。
また、全能性を有した細胞を幹細胞と呼ぶ。

然し、一度分化した細胞には全能性が失われる。
従って我々の例えば、「指」の細胞から再び、一人の人間の個体を作るということは通常できない。

これは、昨今話題のIPS細胞に繋がる話である。

この辺りの基礎知識を得たいのであれば、下記リンクによくまとまっている。
ちなみに、この記事はSTAP細胞事件が起きた2014年初頃に大ブレークしたものなので、一連のブログを見るのも面白い。

金融日記




更に深堀りすると、我々の細胞は全て一つの設計図を基に生まれている。
それがDNA(Deoxyribo Nucleic Acid)、遺伝子である。

DNAにはすべての細胞の設計図が含まれている。
また逆に全ての細胞にDNAがある。

NHK高校講座



遺伝情報を基に、5大栄養素である炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラルや水などで身体が作られていく。


これは仕様書を基にITプロダクトが作られていく工程に似ている。
HTML、CSS、JAVA等は炭水化物やタンパク質と同じ役割を果たしている。


設計図を基に作るというだけだと、両者の共通点としては確かに弱い。




ただ、両者に共通するもう一つの点はウイルスだ。


ウイルスとは、細胞を有しない一方で遺伝子を有し、他の生物の細胞を利用して増殖していく存在だ。
自然科学において、生物とは細胞を最小単位とするため、ウイルスは生物ではない。
そのため、生物学的存在といわれている。


ウイルス byウィキペディア



ウイルスは、生物に進入することで、初めて増殖可能となる。
それ自身単独では増殖できないのがなんとも不思議だ。

ウイルスに感染すると、宿主細胞が本来自分自身のために産生・利用していたエネルギーや、アミノ酸などの栄養素がウイルス粒子複製のために乗っ取られる



ITの世界にもコンピューターウイルスが存在する。


コンピューターウイルスは感染先のプログラムファイルを書き換えて自分のコピーを追加する。
感染した宿主のプログラムが実行された時に自分自身をコピーするコードを実行させることによって増殖していく。


コンピューターウイルス byウィキペディア



ITと生命の世界は繋がっているのではないかと僕は思う。



こう考えると、AI(Artificial Inteligence-人工知能)が進化すれば、人間は機械から生命を創り出すことができるのかもしれない。


この話はまた別の機会に。



それでは、Good Luck!