こんにちは、起業準備をしているMi6 社長のKです。
さて、本日のテーマ。
お金とは何か
ずっと金融に携わってきた僕なりの考え方を記したいと思う。
お金の本質が何か分かっていなければ、どこかで商売が躓いてしまうはずだ。
お金とは、価値を交換する際の媒体である。
人類の歴史を辿ると、価値交換の媒体が登場する前は物々交換の時代だった。
その後、価値交換を媒介する貨幣が登場する。
米と果物で交換が成立する場合もあれば、ある人は米は要らないけどパンが欲しいというケースもある。
ニーズが合致すれば価値交換はできるが、一方でパンを持っている人が魚しか欲しくなかった場合は、米では交換が成立しない。
そこで、共通の価値交換の媒体として貨幣が発明された。
貝殻、石、銅、銀、金などが実物貨幣として形を変えて存在してきた。
そして、利便性の観点から貨幣が紙となった後も、紙幣は実物と交換できるという裏付けが必ずあった。
そして、1971年8月に大事件が起きる。
そう、ニクソンショックだ。
突如として、世界の基軸通貨であるドルがそれまで約束されていた金との兌換を停止したのである。
ここから、紙幣はただの紙切れとなった。
そう、あなたが持っている1万円札はモノとしての価値だけを取り出すと数円の価値にしか過ぎないのである。
実態の価値以上の価格で取引が為されており、まさにバブルと言える。
現在の紙幣は、政府の信用力に裏付けが為されている。
みんながそこに価値を信じているから取引が成り立つのだ。
お金とはそう、発明だったのである。
今では、お金が広く一般に行き渡り、お金無しでは基本的に手に入るものがない。
多くの人がお金がもっとたくさんあれば良いのにと考える。
然し、お金の本質を掴んでいないと仮に宝くじが当たってもお金に目が眩み、もっと大事な価値の創造を忘れてしまうだろう。
そう、お金は目的ではなく、手段なのだ。
この前提を忘れないようにしたいと思う。
では、お金の本質が分かったところで、次のステップに進みたい。
お金を稼ぐ
まず最初にお金を稼ぐことは良いことである。
日本においては、お金を稼ぐことを問題視する風潮があり、守銭奴という言葉もある。
確かに、お金が手段ではなく、目的化してしまえば、その批判も的を得ているかもしれない。
然し、お金を稼ぐのは良いことなのである。
顧客から商品やサービスが評価されないと対価であるお金を支払ってもらえない。
たくさんの顧客に認められてこそ、初めて利益を上げることができる。
また、顧客だけでなく、仕入先や株主や世間など商売に関わる人が皆満足していないと、お金を稼ぎ続けることができない。
このことは、近江商人の哲学である三方良しという言葉に凝縮されている。
日本人は昔から商売がよく分かっていた現れであろう。
我々が起業して暫くはうまく行かないと思う。
お金が尽きてしまう恐怖に負けて、軸がブレる可能性もある。
逆に、成功した時にお金に溺れてしまう可能性もある。
お金は発明であり、手段である
お金を稼ぐことは良いことである
そして、お金を稼ぎ続けることはもっと素晴らしい
この三点を胸に刻み、しっかり歩みを進めて行きたいと思う。
それでは、Good Luck!
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お金に関する参考となる記事、書籍をご紹介したい。
メタップス 社長のブログ
いつもメタップス佐藤社長のブログには考えさせられる。この方の思考は本当に深い。このエントリーではお金中心の資本主義を超えた世界について考察している。
藤沢数希著
お金のみならず、経済全般について分かりやすく深く学べる。