"やらざるを得ない環境"に身を置く

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今日、大学生向け海外武者修行プログラム"AWAY"のイベントに行ってきた。
そこで受けた衝撃シンパシーと可能性を感じたのでここに記したい。

先に言っておくが僕はAWAYの正確なプログラムの内容は知らない。
(海外で事業を立ち上げる上での「ゼロイチ力」が得られるらしい。 )
ただ、その(面白い)エッセンスを今日把握できた。

イベント内で、AWAY卒業生の社会人及び学生の体験談を聞いた。
その内容は次のようなものだった。
 
「マレーシアに着いたその日に、地図だけ渡されて一人置き去りにされた。そこから地図を頼りに現地の英語学校に営業をしにいった。」
「マレーシアにいる間常に頭を使って考えなければならず、頭が回転して眠れないことが辛かった。」
「現場の責任者が私を置いて日本に帰ってしまった。その後一人になって、運悪く胃腸炎にかかった。更に食中毒になり、倒れたが、このままだと死んでしまうと思って(責任者に教えてもらった)病院に行った。 必死で話してたら薬をもらってなんとか復活した。そして気が付いたら英語が喋れるようになっていた。」

そして、みんな共通する言葉を言っていた。

「だからAWAYは他のプログラムとは全然違って成長できる。」


内容だけ文字に起こすとなんか放置感ハンパないw
ただ、卒業生一人一人のAWAY愛が半端ないことが伝わって来る。

僕は思った。

「(少なくない)お金を払い、
放置され、
そして、ユーザーのロイヤリティーが上がる 」

AWAYは底知れないプログラムだとw 

後で創業者の原田さんに話を聞くと、「一人で意志決定しないといけない状況に追い込まれることで成長できる。そして、それに耐え得る人しか送らない。」とのこと。

これは、いいプログラムだなと直感した。
というのも、僕の社会人経験と共通する部分が多かったからだ。 

僕は銀行に入ってずっと法人営業をやってきた。
銀行の事務手続はルールの細かさが半端なくて大変なのだが、特に入行初期の頃、現場で教えてもらったことはほとんどない。
マンパワーが足りてなくて周りの総合職や上司に余裕は無かった。
そして、事務手続の正解が刻一刻変わるため、正確に教えられる人もいなかった。
だからマニュアルを熟読し、アシスタントの方、本部やバックオフィスのライトパーソンを捕まえて書いてない点は徹底的に言質を取った。
もっというと、そのルールの背景まで理解するようにした。
営業においてもそうだった。
試行錯誤でぶつかっては怒られ、失敗し、ほんのたまに成功し、自分なりのスタイルを作った。
"一人でやらざるを得ない環境"だったので、やるしかなかった。
だから成長できた。
(もちろん、全てにおいて一人でやり切ったわけではなく、同僚や先輩に教えて頂いたことも多いだろう。ただ、本人が感じたエッセンスを述べているのでご容赦願いたい。)


もう一つ、このAWAYの卒業生のような人達が今後も成長して社会的なインパクトを創造できるようになれば、新しい時代が来るかもしれないと感じた。
僕は日本の「いい大学、いい会社」という暗黙のメインストリームは早々変えられるものではないと思っている。だからX-エックス-のプロフェッショナルの条件の一つが「社会人経験3年以上」というバーを設けている。
一度会社に入って3年もすれば、現実を見て変わる可能性があるのではないかということだ。
ただ、AWAYならその手前で楔を打つことができる可能性がある。

また、AWAYは海外に行くプログラムだが、ベンチャー企業で働くこと自体もまた「AWAY」に身を置くことだと感じた。
「やらざるを得ない環境」にいれば圧倒的に成長できる。
海外に行くのも良いが、特に家族がいる社会人にとっては生活があるため、学生よりも更にハードルが高い。
同じ日本でもベンチャー企業で働くだけで大きく環境を変えることができる。
起業家の立場になって思うのは、社員として給料が貰えるというのはそれだけで有難いということだ。
ベンチャー企業に転職するなんて、別にリスクでもなんでもないと思う。
給与が下がっても生き抜く力が得られる。
僕は大企業 ⇄ ベンチャー企業と行き来するのが当たり前となる社会を創っていきたい。
(大企業の人にとって)周りに(ベンチャー企業の)出身者がいるだけで、違う世界が身近になる。
逆もまた然り。



AWAY
http://myaway.jp






それでは、Good Luck!
 

デスバレーに咲く一輪の花

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僕はSNS含めて家族のことを発信することは無いのですが、今回はその話を書きたいと思います。
何故なら、このブログは"起業のリアル"を記録するというテーマで始めたものであり、そこには家族が欠かせないからです。


先日、久しぶりに妻と二人きりで飲む機会がありました。
娘の話や友人の話など、いろんな話をしました。
その中で、こんな一言がありました。
 
「幸せを感じるかどうかは周りとの比較が大きい。旦那がいい会社に勤めていていい暮らしをしている友達が私には多い。だから今の切り詰めた生活には不満は大きくて(僕に対して)もっと愚痴を言いたいこともあったけど我慢してきた。だけど、それでも良いと思える人と結婚できて、かわいい娘がいる。それだけでも凄く幸せだ。

この一言がズドンと来ました。

僕に起業のアイディアが降りてきたのは2013年の1月頃。
妻のお腹に娘が宿ったのが分かった直後でした。
そこから起業したいという話を妻にしました。
紆余曲折があって、実際に起業したのは2015年5月。
起業してから7ヶ月が経ったところですが、実際にはもう3年近く切り詰めた生活をしていることになります。

分かってはいましたが、妻には心身共に僕以上に大きな苦労をかけていたなと。
身重になって出産をして、激動の子育てを経ての今。
夫婦で一緒に子育てをしてきたのですが、やはり女性の負担は男性に比べて比較にならないほど重いです。
初めての出産・子育てで一番不安な時に 、一般的に見たら世間で一番安定していそうな"銀行"を夫が辞めるとか、まぁどんだけ不安で大変だったかと。
そして、それでも幸せだと言ってくれる人と一緒になれたのは僕も幸せだなと。


妻にプロポーズをしたのは2010年の10月。
付き合って9ヶ月目の日でした。
当時、海外赴任の選考が銀行内で進んでいました。
もしそれが決まってから「海外にいくことになったから結婚しよう」というセリフを言うのは、周りの環境のせいにするようで男らしくないなと思い、プロポーズに踏み切ることにしました。
結婚なんてまだまだ先の話だという彼女にプロポーズをするのは勇気がいることでした。
(あぁ、ここで振られたら俺は一生プロポーズできないなとw)
しかも、僕は22歳の時に自分の一生を設計していたので、必ず伝えるワンフレーズを決めていました。

「俺は銀行にずっといる気はない。しかも日本ではなく、将来海外に住んでいるかもしれない。それでもよかったら結婚してほしい。」

僕は銀行員ではなく、一人の人間として一緒になりたいかどうか考えて欲しかった。
そして、その答え通りにすることは言葉にならないほど大変だと思い、妻に感謝しています。
全ては今に繋がっている。
僕は幸せです。


一方、事業の面ではベンチャー企業が必ず辿る曲線でいうデスバレー(死の谷)にまさに差し掛かっているところです。(正確には僕たちはその少し手前の段階ですが)
ここを乗り越えられるかどうかが事業が花開くかどうかの大きなポイント。
デスバレーの大きな制約は当然資金です。

そこで、外部からのエクイティファイナンスを中心とした資金調達について。
これは調達をするのが良い面と悪い面双方あります。
その議論は置いておいて、ベンチャー企業に絞った僕たちの事業はそもそも一般的なVCからの調達は不可能です。ユニバースが小さすぎて投資家にEXITを提供できないからです。
僕はそれが分かっているから、自己資金で勝負をすることにした。
調達をしやすい事業をするわけではない。
やりたい事業が調達に馴染まないからその資本を自分で稼いだということです。
また、デットファイナンスについても、僕のキャリアからいくと手当は可能です。

受託など、本業以外の形でサブキャッシュポイントを作ることも重要です。
ただ、生き残ることにエネルギーが割かれて'リビングデッド=VCにとっては投資の失敗'になるのもまた本質から外れる話。

そう、本質的なポイントは本業の売上です。
事業開始半年を経て、サービスがユーザーに提供できる価値がようやく見えてきました。
サービス自体の改善点は山ほどあるのですが、一番大事なユーザー層のクオリティと熱量が半端ないレベルです。
また、コアユーザーには心から喜んで頂ける価値を届けられています。

そして、僕は本質的には世の中に無料のサービスは要らないと思っています。
逆に言うと"お金を払っても使いたい"とユーザーが思えるサービスにならないのであれば止めた方がいい

ちなみに、会社としてのキャッシュポジションとマネタイズのタイミングは本質的には関係ありません。
ユーザーにとっては関係のない話。
3年を経て、ようやくその真価を問えるところまで来たと思います。
正確には、当初描いていたよりも少し違う絵での形になりそうですが。
近いうちに勝負を仕掛けます。

ここまで来れたのも家族と仲間のお陰。

僕は元来、守りを固めた上で攻めるというバランスを重視したタイプだと思っていました。
今でも守りは固めているつもりですが、側から見たらノーガードでフルスロットで攻めているかなり危ないヤツですね(笑)
僕はある意味全てオープンにしているので、その生き様であったり、生死は多くの人にダイレクトに伝わるかと。
僕たちが生きるか死ぬかその生き様を確と見て頂けると嬉しいです。


弊社、Mi6の経営理念は「一見不可能な使命を最短かつ最高の形で達成する」
言い換えると、"明日死んでも悔いのない生き方する"です。


今日も、その言葉通り大切な命を使って生きたいと思います。







それでは、Good Luck!






 

マクロとミクロ


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マクロはミクロの積み重ねである。
これは極めて当たり前のことであるが、その両方を体感するのは難しい。

僕は大学時代、マクロ統計を用いて仮説を立証する研究をしていた。
テーマは地方自治体の財政再建で、自治体毎の債務残高、人口数や財政力指数、工業品出荷額などマクロデータを数多く分析した。
分析を進めれば進めるほど、マクロデータの関連性は分かってくるのだが、その数字を肌感覚で捉えることは難しい。
なぜなら、自分で体験したことがないからだ。
人は自分が体験したものしか認識できない。

なので、当時僕はフィールドワークに出かけた。
実際に自治体の現場を訪れ、職員の方が何を感じているのかヒアリングをした。
区の職員に話を聞くと、現場の人が何を考えているのか。
課題はなんなのか。

フィールドリサーチとしては大した量をこなしたわけではないのだが、顔が見える人のリアルな情報を掴むことで肌感覚を得ることができた。
あの体験を僕は大事にしている。
ミクロを理解することで本当の意味でマクロも理解することができるようになる。

結局、マクロは一人一人のミクロな人間の積み重ねだ。

今に立ち返る。
インターネットを使うと多くの人間に一度にリーチできるが、目の前の人間を愛するようなサービスを創れないと結局は長続きしないのだと思う。
僕は目の前の人を大切にしていきたい。




それでは、Good Luck!

 
X-エックス-
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